PSIの「手作り防犯紙芝居」を製作いただいております、「よしい たかこ」氏、作、の(がんばれ!駐在っ子)を掲載しました。
奥多摩の風景が、まるで、魅力的なBGMのような
「主人公 あきら」をとりまく子どもの群像、村人と
駐在さんのあたたかい信頼関係か゜物語の奥ゆきをもたせ
ています。
<児童文学作家・岩崎京子氏>
お父さんの転勤で、明日、引っ越していく「主人公 あきら」くん
と友達の信頼関係・・・少しだけ掲載
ぼくは公園で、友だちのヒロくんとタケシくんとサッカーボールを
けりながら
「ああ、もうこうして楽しく遊ぶのも今日だけか・・・」
と思った。
考えただけで、心がチクッといたくなってくる。
「あきら、いよいよ明日だな」
ヒロくんがボールを軽くけっていった。
そのボールをタケシくんが受けて、ぼくにポンと返した。
ヒロくんが言った。
「あきら、そのボールあずけたぜ」
「えっ!、だってこれ、ヒロくんの大事なボールだろ」
ぼくがあわてて返そうとすると「今度会う時まで持っていなよ」
中略
・・・・・こぼれそうになる涙をかくすため、うしろを向いた。
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2006年6月15日 初版第一刷発行
作:よしいたかこ 絵:本間弘子
発行所:新風舎